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「人質は24時間以内に解放される」。11日午前3時ごろ、テレビで一報が流れると、東京・永田町の北海道東京事務所に詰め、眠らずに待機していた3人の家族らから一斉に歓声があがった。互いに抱き合い、涙を流したという。何人かは窓際まで出てきて、外にいた報道陣に向かって手をふり、「ありがとう」とほほ笑んだ。
ほどなく、家族の世話をしているNGO代表の大平直也さんが同事務所玄関前に出てきた。
「テレビのテロップを見て家族のみなさん、大変喜んでます。いろんな形で力を貸してくれた方々にお礼を言いたい。想像を絶するニュースだった」と一気に話した。
とはいえ、3人は実際に解放されたわけではない。「まだ24時間は相手側にカードがある。予断を許さない。冷静に何をすべきか模索しているところです」ともつけ加えた。
その後、家族らは情報の真偽を見極めようと、インターネットやテレビニュースでの確認を急いだ。
午前5時。3人の家族8人は、記者会見を開いた。冒頭、高遠菜穂子さん(34)の妹の井上綾子さん(30)が、用意した文面を読み上げた。
「言葉にできないほどの安堵(あんど)感を感じる」「しかしながら無事な姿を確認するまでは不安は依然ぬぐえないのも事実です」。うれしい気持ちの一方で、まだ安心しきれない思いを口にした。
その後、家族らは「まず世界中の人々に混迷、困惑をもたらしてしまったことを心からおわびします」と頭を下げ、「劇的に状況が良くなったことに心より感謝します」ともう一度、深く頭を下げた。
今井紀明さん(18)の父、隆志さん(54)は「報道は涙が出るほどうれしかった。ただ、本当の顔を見るまで安心できない」と話し、母の直子さん(51)は「3人が無事に帰ってくるまで、もう少し皆さんの力を貸して欲しい」と言葉を続けた。
会見に臨んだ8人は、いずれも目をはらし、疲れの色を見せていた。
午前5時50分、会見が終わった時には、空は明るくなっていた。
「解放へ」との情報が流れる5時間近く前。
3人の家族らは10日午後10時20分から記者会見に臨み、進まぬ事態に、こわばった表情を見せていた。
1時間以上にわたる会見の中で、家族は「最後まであきらめない。元気で帰ってくると思う」と希望を捨てないことを何度も口にした。会見後、家族は立ち上がり、深々と頭を下げた。「見殺しにしないでください」「時間がありません」などと訴えた。
11日未明には、外務省を訪問。川口外相が出演する海外メディア向けのビデオメッセージの内容をめぐり、外務省側に申し入れをするなど、全員の解放へ向けての訴えを続けていた。
(04/11 06:46)
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